生成AIを利用することで,ホームページやメールの文書,説明文書を作成する際に,以下のようなメリットがあります。
- 表記ゆれの防止
一貫した表現を維持し,文書内の表記のばらつきを防ぎます。 - 丁寧なビジネス文書
より洗練された文書を作成できます。
当ホームページでも,以前は背景画像やトップ画像に生成AIを活用していましたが,今回は別の生成AIを利用して文書の調整を行いました。
ところが,生成AIを利用した場合,文書についても画像についても,無視できない問題が一定数存在します。
1.法律解釈や事実の正確性
生成AIは,情報が不明確な場合でも,見た目に自然な文書を作成することに重点を置いています。そのため,法律解釈や事実に関する正確性に欠けることがあります。生成AIは知らないことや曖昧な情報については,通常「わからない」とはっきり言うことは少なく,あたかも完璧な回答をしているかのように出力する傾向があります。このため,生成AIが提供する情報は,正確でない可能性がかなりあることに注意が必要です。
(例えば,ChatGPTにおいては,「法律的なアドバイスや判断を提供するために設計された専門家ではありません。具体的な法的判断や専門的なアドバイスについては,実際の法律専門家(弁護士や司法書士など)に相談することをお勧めします。」と回答されます。)
2.画像の著作権問題
生成AIが作成した画像については,参考や参照にされた元の画像の著作権や権利関係が不明瞭な場合があります。これにより,著作権侵害のリスクが存在することがあります。
3.文書の著作権や盗用の可能性
生成AIが作成した文書の言い回しが,他者の著作物を無断で使用している可能性もあります。例えば,参照許可のないウェブサイトの文書や内容が利用されていることがあります。このため,生成AIが提供する文書の正当性には注意が必要です。
以上のことから,安易に生成されたものを利用することは,正確性の観点を中心に,非常に危険ですので,出力された内容をよく検討の上,利用されることをおすすめいたします。