Fedora39→40にアップグレード

Linuxサーバーのディストリビューションのひとつである,Fedoraが40にアップグレードされました。

アップデート方法は,今までとあまり変わりないようです。
(参考:Fedora Documentation “Upgrading Fedora Linux Using DNF System Plugin“)

FedoraRed Hat Linux9(RHL9)から派生したディストーションですが,RHL9からファイルサーバー等に利用しています。司法書士業務での利用は,Fedora20から開始しており,セキュリティを考慮し,この時期からアップグレード毎に更新をしています。

Fedoraは,ほぼ半年に1回は更新されており,Linuxの中でも先進的な技術を利用することができる反面,更新されたパッケージが成熟していない場合もあり,バグ対応や自身のメンテナンスを必要とする場合が多いです。

オンラインの登記申請,書類作成等は,当然Windowsのパソコンを利用しますが,データの保存やバックアップ,履歴保存,クラウド利用のみならず,データベースやFax,プリントサーバー,内線通話にも利用しているため,Fedoraサーバーも欠かせない存在となっています。

利用頻度が高いため,将来的には安定版のCentOSRed Hat Enterprise Linux(RHEL)への移行も考えなければならないところですが,踏み切れていないのが現状です。

投稿フォームをWordPress化

今まで,当ホームページのフォームはBASHのCGIを使っていましたが,せっかくWordpressでもフォームが利用可能なので,Wordpressの利用に変更しました。

ですが,フォームは手軽に連絡ができるため,利用しやすいのですが,不具合が多いため,お問合せフォームをしたのに連絡が行かないという方は,お電話にてお問い合わせいただくようお願いします。

Fedora38→39とUEFIのアップデート

半年に一度の単位で行われる,Fedoraディストーションメジャーアップデートしたようなので,業務サーバーのバージョンをアップしました。

方法は,

dnf system-upgrade download --releasever=39
dnf system-upgrade reboot

これのみでした。

ログイン中

● device has a firmware upgrade available.
Run `fwupdmgr get-upgrades` for more information.

が出るようになりました。サーバー機のSSDのファームウェア(UEFI,ブートローダー部分)のアップデートの必要性を検出するようになりました。

具体的なアップデート方法は,

fwupdmgr update

ブートローダーは,OSを起動するための前段階のプログラム(SSDやハードディスクの最初の方に書かれている)ものです。WindowsなどのOS上ではアップデートするようなものではなさそうですが,前からFedoraではアップデートできるようになっているようでした。

iOSのOpenVPN3のアップデート

iOSやiPadOSのOpenVPNですが,バージョンを3.4.0以上にした場合,tls-clientやpushのオプションが使えなくなるため,これらのオプションを変更する必要があります。

iPhone側の*.ovpnで

tls-client → client

サーバー側の*.ovpnで

tls-serverを消去

OpenVPNはアップデートすると,設定ファイルによっては突如として利用できなくなり,書き換えが必要となるため,注意が必要です。

Fedora37→38

Fedoraディストーションメジャーアップデートしたようなので,業務サーバーのバージョンをアップしました。

方法は,

dnf system-upgrade download --releasever=38
dnf system-upgrade reboot

これだけでした。

アップデートした後,業務で使用しているNextcloudが,PHPのバージョンチェックに引っかかってしまうので,「/usr/share/nextcloud/lib/versioncheck.php」にある

if (PHP_VERSION_ID >= 8xxxx) {
http_response_code(500);
echo ‘This version of Nextcloud is not compatible with > PHP 8.0.
‘;
echo ‘You are currently running ‘ . PHP_VERSION . ‘.’;
exit(-1);
}

を”/*”と”*/”でコメントアウトしました。

PHPのバージョンはそのままでも問題なくNextcloudは起動できました。

サーバーのアップデート

弊所のサーバーについて,Fedora36→37にアップデートしました。

Linuxサーバーを運用していると,新しいソフトウェアでバグ等により,急な対応や調整が必要になる場合があります。

ときには痛い目にあうことがありますが,大きな修正や対応を行いながらも,10年以上運用しています。

今回のアップデートには特に障害や特別な対応はありませんでした。

SPFレコード

Gmailを外のサーバーから使う際,SPFレコードの登録が必要になったようです。

弊所利用のプロバイダにおいても,送信メール対策やメールのSSL化をしたようで,スパムメールを防ぐため,セキュリティが向上しています。

セキュリティ向上は好ましいのですが,業務サーバーからGmailやYAHOOメール等に通知する場合,スマートフォンに転送する場合には,そのセキュリティが送信の邪魔をして,とても苦労します。

Gmailにおいても,セキュリティが高くなり,安易に転送できなくなりました。弊所も転送機能で,フォームを受け入れたり,通知を受けたりしています。

対策として,DNSにSPFレコードを登録します。
(参考:google 「SPF レコードを定義する: 詳細設定」)

v=spf1 include:_spf.google.com -all

さらにチェックが必要で。以下のサイトでチェックします。
Google Admin Toolbox Check MX

これで,ようやくPostfixからメールの転送ができるようになりました。

Fedora35→36にアップデート

サーバーを更新して,Fedora35から36に移行しました。

実施方法は,こちらにあります。(Fedora Project DNF System Upgrade

2点ほど問題がありました。

1つ目は,Nextcloudで,PHPのバージョンのエラーが発生する件でした。
アップデート後,Nextcloudを利用した場合,以下のメッセージが表示されました。

This version of Nextcloud is not compatible with > PHP *.*.
ou are currently running .**

「/usr/share/nextcloud/lib/versioncheck.php」の同エラーの発生する場所をコメントアウト(/* */で囲む)しか対処方法がなかったです。

2つ目は,wordpressのアップデートが直接できませんでした。
一回アンインストール(sudo dnf remove wordpress)してから,Fedoraのアップデートを実行し,再度Wordpressのインストール(sudo dnf install wordpress)をしたら,うまくいきました。エラーは,PHPMailerというソフトの競合エラーでした。

もし,環境の同じかたは,参考にしてください。

Fedora34→35へアップデート

当所のサーバーのアップデートを実施しました。

コマンド
dnf install dnf-plugin-system-upgrade
dnf system-upgrade download –releasever=35
dnf system-upgrade reboot

確認後
uname -a

Fedoraをサーバーにする場合,約6か月に1度程度,大型アップデートが必要になります。
アップデートは,特に問題はありませんでした。

ホームページサーバーの深刻な脆弱性

apacheサーバーでホームページを公開しているサーバーで深刻な脆弱性が発見されています。
(参照:piyologApache HTTP Server の深刻な脆弱性CVE-2021-41773とCVE-2021-42013についてまとめてみた」)

ドキュメントルート外のファイルを読み出せたり,apacheユーザーでリモートコードを実行できるようなので,かなり注意が必要です。