生成AIは、文書添削に非常に便利なツールですが、利用にあたっては
以下の点に注意が必要とされています。
・出力内容がニュアンスによって変化し、意図と異なる結論になる場合がある
・入力データに顧客情報や個人情報が含まれるリスクがある
特に法的文書を扱う場面では、いずれも重大な問題です。とりわけ、
個人情報等を生成AIにそのまま入力することは、顧客の同意がある場合
であっても、サービス側でどのように利用・学習されるか不明であり、
安易に行うべきではありません。
そのため、法律職が個人情報を扱う場合は、生成AIサービスのうち、
入力データをインターネットに通信しない、ローカル環境(オンプレミスサーバー等)
にインストールするタイプのものを利用する方が望ましいでしょう。
こうした形態は「ローカルLLM」と呼ばれ(参考:富士フイルムビジネス
イノベーション社「ローカルLLMとは?〜」)、現在利用可能な主な構成
としては、以下のようなものがあります。
・Ollama × gemma4
・Ollama × gpt-oss
・LM Studio × gemma、Qwen 等
なお、ローカルLLMはモデルデータだけでも数GB以上の容量があり、
快適に動作させるには高性能なグラフィックボード(GPU)が必要です。
これは生成AIの推論に、CPUやメモリに加え、GPUの並列計算機能が
不可欠であるためですが、近年のAI需要拡大によりメモリ関連デバイス
の価格が上昇しており、機器調達は容易ではありません。
しかし、生成AIを業務で活用する以上、データセンター等の契約サーバー
を除き、セキュリティ確保の観点から、こうした機器類を自前で整備
する必要があります。昨今の生成AI利用には、相応の費用と手間が
伴うのが現状のようです。
