Fedora40→41にアップグレード

当社では,安定性とセキュリティの向上を目的として,メインサーバーにLinuxディストリビューションのFedoraを採用しております。この度,Fedoraの最新バージョンへのアップデートを無事完了しましたので,報告いたします。

アップデートの手順

Fedoraのアップデートは,以下の手順に従って実施しました。これにより,システムの最新機能とセキュリティパッチを適用し,サーバーのパフォーマンスを最適化しています。
(参考 ninjav8氏アメーバブログ「Fedora Linux 40からFedora Linux 41にアップグレード」)

1.パッケージリストの更新とシステムのアップグレード

dnf --refresh upgrade

このコマンドにより,最新のパッケージ情報を取得し,既存のパッケージを最新バージョンに更新します。

2.システムアップグレードの準備

dnf system-upgrade download --releasever=41

Fedoraの次期リリースバージョン(ここではバージョン41)へのアップグレードをダウンロードします。

3.システムの再起動とアップグレードの適用

dnf system-upgrade reboot

サーバーを再起動し,ダウンロードしたアップグレードパッケージを適用します。

アップデート後の確認

アップデートが完了した後,以下のコマンドでシステムのバージョンを確認し,正常にアップグレードされたことを確認しました。

uname -a

アップデート時の注意点

Fedora 39から40へのアップデートと比較すると,特に注意点はありませんが,のアップデートでは以下の点に注意が必要です。

  • 手動での修正
    自動アップデートでは対応できない設定ファイルの調整が必要となる場合があります。特にカスタマイズされたアプリケーション(efaxやNextcloud等)の設定については,アップデート後に手動で修正を行うことがあります。
  • 互換性の確認
    特定のサービス(phpやperl等)やアプリケーションが新しいバージョンと互換性を持つかどうかをできるだけ事前に確認したほうがいいです。問題が発生した場合には,迅速に対応できるよう準備を整えていく必要があります。

今後の展望

今回のアップデートにより,サーバーの安定性とセキュリティが向上し,業務の効率化が期待されます。今後も定期的なシステムアップデートを実施し,最新の技術を取り入れることで,より安全で信頼性の高いサービスを提供してまいります。

また,アップデートに伴う設定変更やトラブルシューティングに関する情報を随時共有し,Linux等のサーバー構築に関するドキュメント公開の活発化に資することを目指します。

Linux(Fedora)サーバーでVPN利用時のfirewalld設定

最近,LinuxでVPNを利用する際のfirewalld設定に関する情報が少ないことから,独自に検証を行い設定方法をまとめました。特に,異なるネットワーク間で双方向に接続する構成のドキュメントが見当たらなかったため,以下に紹介します。

ネットワーク構成

以下の構成図で,LinuxサーバーをVPNゲートウェイとして複数ネットワークを接続します。

client(0.x)--rt(192.168.0.1)==grobal==rt(192.168.1.1)--client(1.x)
server(0.2)↑eth0 ↑server(1.2)
↑----------------------VPN-------------------------↑
192.168.2.1(eth1) 192.168.2.2

この構成で「双方向」に通信する場合には,VPN(OpenVPNなど)によって共通のネットワークエリアを形成し、server(0.2)側でfirewalldのゾーン設定を行う必要があります。

firewalld設定

VPN接続で別ネットワークを双方向に接続するため,server(0.2)側の設定では192.168.0.xのネットワークと192.168.2.xのネットワークを同じゾーンに設定します。例えば、ゾーンをinternalに設定する場合は以下の手順を行います。

1.デフォルトゾーンをinternalに設定

firewall-cmd –set-default-zone=internal

2.マスカレードと転送を有効化

firewall-cmd –zone=internal –add-masquerade –permanent
firewall-cmd –zone=internal –add-forward –permanent

3.インターフェースをinternalゾーンに追加

firewall-cmd –permanent –zone=internal –add-interface=eth1

4.設定のリロード

firewall-cmd –reload

同じゾーンにしないと片方からの通信のみ可能となってしまうことから,ゾーンは必ず同一にする必要があるようです。

ダイレクトルールの注意点

検証の結果,ダイレクトルール(firewall-cmd --permanent --direct)を用いると,予期しない挙動が生じ、通信が途絶えることがありました。確実な通信を目指す場合、ダイレクトルールの使用は避け,ゾーン設定を活用する方法をおすすめします。

この方法が皆様の環境構築の一助になれば幸いです。今後もこのような検証結果をもとに,最適な設定方法を紹介してまいります。

新しいサーバースペックとデータ保護の取り組み

当所では,効率的なデータ管理と高い信頼性を提供するため,メインサーバーのスペックを最新化しました。過去のクライアントPCをベースにしたこのサーバーは,SambaとNextcloudを中心としたファイルサーバー兼クラウドファイルサーバーとして稼働しています。

サーバースペック

  • OS:Fedora 40
  • CPU:Core i5-9400 (2.9GHz)
  • メモリ:40GB(16GB×2 + 4GB×2)
  • ストレージ:M.2 SSD 2TB

このスペックにより,安定したパフォーマンスとデータ処理の迅速化を実現しています。

データセキュリティと分離設計

登記データなどの重要情報は,公開されているWordPressサーバーとは物理的かつ回線的に分離したメインサーバーに保存されています。これにより,公開サーバーからのアクセスリスクを排除し,セキュリティを徹底しています。

データの多重化と完全削除の方針

ストレージの二重化は行っていませんが,データ保存の多重化を採用し,物理的な破損や誤削除が発生しても,重要な情報が簡単には失われない体制を整えています。
また,削除するデータは完全削除を行い,個人情報保護方針に基づいた運用を徹底しています。

今後もこのような取り組みを通じ,信頼性の高いサービスを提供し続けてまいります。